木ノ下裕一と田中綾乃の歌舞伎対談
A15作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」

第六回は2023年3月19日㈰ 開講決定。お申込み受付中!

現代にあう歌舞伎の上演を続け、古典の魅力を様々な手法で発信している「木ノ下歌舞伎」主宰の木ノ下裕一さんと、哲学者で演劇評論家の田中綾乃さんによる対談シリーズ。

作品が作られた時代の観客と演者双方について深く知ることで、今の時代に上演される意味に興味が湧き、一味違った共感や感動が得られます。

お陰様で、回を追うごとに木ノ下裕一さんと田中綾乃さんの軽妙な語りと深い洞察が話題となり、早くも第六回目を開講いたします。今回は田中さんの「劇評家編」です。

これまでの「劇評家編」は、一つの作品を取り上げて、昔の劇評家が当時の舞台や俳優をどう批評していたのかを紹介してきました。
今回は少し趣向を変え、一人の劇評家にスポットライトを当てます。

戸板康二(1915-1993)という劇評家をご存知でしょうか?
戦後の歌舞伎を含めた芝居の批評を中心に、歌舞伎の入門書やエッセー、そして、直木賞を受賞した小説『團十郎切腹事件』に至るまで文筆の才に恵まれた戸板氏は、生涯に170冊以上の書物を書き残しました。

芝居好きの皆さまであれば、歌舞伎座の筋書の毎月の演目や出演俳優にちなんだエピソードがわかりやすく書かれた『歌舞伎ちょっといい話』の著者と言われるとピンとくるかもしれません。『歌舞伎への招待』に代表されるように、歌舞伎の魅力を平易な文章で一般の人々に広めたのは、幼少時から歌舞伎を見続けてきた戸板氏の深い芝居愛に貫かれていたからでしょう。

今年、没後30年という節目の年にあたり、改めて劇評家・戸板康二のテキストを通して、歌舞伎の見方を学んでみたいと思います。

今回も冴えわたる木ノ下さんと田中さんの深い知識、広い歌舞伎愛をお楽しみに。
マニアックで熱い2時間講座です。

●開講日時:2023年3月19日㈰ 13:30~15:30
●会 場: 国立劇場 伝統芸能情報館レクチャー室
●受講料: 4,500円
●定 員: 60人 (変更する場合があります)
●登 壇: 木ノ下裕一 [木ノ下歌舞伎主宰]/田中綾乃 [三重大学准教授・演劇評論家]


※注1)お申込み・お問い合せは、Lets-graceの本ホームページ問い合わせフォーム
    https://lets-grace.com/contact から

※注2)講座名「A15」・お名前・ご連絡先電話番号・メールアドレスを明記して申し込みください。




第五回の詳細はコチラから ~オールアバウト歌舞伎ガイドの宗像陽子さんのサイトですhttps://munakatayoko.hatenablog.com/entry/2022/10/30/17095011

木ノ下 裕一 

kinoshita yuuichi

1985年和歌山市生まれ、2006年、京都造形芸術大学 在学中に古典演目上演の補綴・監修を自ら行う木ノ下 歌舞伎を旗揚げ。代表作に「三人吉三」「娘道成寺」「義経千本桜-渡海屋・大物浦一」など。NHKラジオ 「おしゃべりな古典教室」も評判。

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田中 綾乃 

tanaka ayano

名古屋市生まれ。カントの哲学・美学研究を行う一方、 長年の観劇経験から演劇批評に携わる。現代演劇の批評を中心に、歌舞伎や文楽の演目解説をはじめ、新聞・ 雑誌などでの劇評執筆多数。

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