2月15日、広尾のシュレックハウスで、マナーコーディネーター・松田眞美さんに学ぶ『大人の五節句を学ぶ~エレガンスマナーレッスン』が開催されました。
受講生の皆さんは、まずシュレックハウスの雰囲気に感激。落ち着いた木調の内装に東洋の美術品が飾られ、広い開口部からは広大なお庭が見えます。
さて、今日のお題は五節句。とりわけ、間近に迫った上巳の節句(桃の節句)について詳しく解説していただきました。この節句は中国の風習に基づくものの、人形を飾り愛でるのは日本固有のものだとか。
関東の雛飾りは男雛が向かって左、女雛が右、京都など関西でその逆が多いのはなぜ? 高位の男性が威厳を示すため手に持った笏。実は意外な使われ方をしていた? どうして左大臣が右に、右大臣が左にいるの? …などなど「なるほど」な説明に、「もっと知りたい」が膨らみます。雛飾りひとつ取ってもなかなか奥深いものなのだと再発見。
さあ、それらを踏まえたうえで、「大人の」「さりげない」上巳の節句のしつらいを学びます。まずは松田先生おすすめの折り雛をみんなで折ってみることに。
「え、どこを折り込むんですか?」。先生のそばまで行って教えていただきます
雛祭りのランチやディナーの箸置きとして、或いは色紙や水引などを使って玄関やちょっとしたスペースに飾っても。「必ずしも頑張って七段飾りを出し入れしなくても楽しめます」。「もちろん、お節句について何も知らなくても生きていけます。でも、その意味や由来を改めて紐解き、日常に取り入れることで生活が豊かになりますね」。
最後に、松田先生がご用意くださったお茶とお菓子をいただきながら、先生が出演されたフランスの旅番組を拝見しました。先生の綺麗なお姿とお心は、フランスの視聴者の心にも残ったことでしょう。
そのフランスのテレビ番組は、松田先生の美しいお辞儀で締め括られていました
シュレックハウスのお庭では、すっかり葉の落ちた大きな大きな枝垂れ桜が春を待っていましたよ。「開花したらさぞ美しいでしょうね」と語らいつつ会場を後にしたのでした。
(am)